「およう」について 竹久夢ニ生誕百二十周年記念作品
→楽天で竹久夢二に関するものを探す←クリック!
天才画家、竹久夢二。没後七十年がたった今もなお多くの日本人に愛されています。その一方で、伊藤晴雨は劇評や歌舞伎の舞台絵、そして縛り絵の大家として、知るひとぞ知る存在。また、藤島武二は日本画壇に燦然たる足跡を残した巨匠。
この三人の個性的な画家たちに愛され、その作品に多数描かれた美少女がお葉・おようなのです。彼女は、日本初の裸婦モデルとして知られています。
映画『およう』は、竹久夢二の自伝的小説「出帆」と、団鬼六氏の伊藤晴雨伝「外道の群れ」を原作とし、お葉をめぐる三人の画家の愛とその芸術的苦悩をテーマに、秋山豊、関本郁夫が脚色、関本郁夫が監督いたしました。
また、詳しく言えば、団鬼六原作では初めての一般映画でもあります。
日本画壇の重鎮・藤島武二、いまだに人気が衰えない美人画の竹久夢二、異端の責め絵師・伊藤晴雨。三人の画家に愛され、それぞれの創作活動の転機に立ち会ったモデルお兼(お葉)。それらの美しくも激しい絡まりを、関本郁夫監督が素晴らしい映画(シャシン)にしてくれた。竹久を演じる国際的バレエ・ダンサー熊川哲也の「東郷と寝たと言ってくれよ」と妻に詰め寄る台詞や平手打ちの美しい身のこなし、着物姿。快演の竹中直人の赤褌姿。縛られる時に思わずもらす溜息が美しすぎる渋谷亜希。渡辺えり子の「変態」の一言も逸品。着物好きの若い女性たちにもぜひ観てもらいたい綺麗な着物たち。昨年劇場公開された邦画の隠れた傑作といえるでしょう。
キャスト・スタッフ
→楽天で竹久夢二に関するものを探す←クリック!
監督:関本郁夫
原作:団鬼六
出演:熊川哲也/渋谷亜希/竹中直人
夢二を演じるのは世界のバレエ界のプリンス・熊川哲也。狂気をも隠し持ったしなやかな身のこなしが夢二の叙情性にぴったりだ。一方、対照的な伊藤晴雨は外道ぶりもコミカルな竹中直人が演じている。2人の正反対な画家がひとりの女に見出した情熱と芸術性を垣間見ることができる。
竹久夢二:熊川哲也
お葉:渋谷亜希
伊藤晴雨:竹中直人
佐々木市代:三田和代
岸たまき:洞口依子
森川:石倉三郎
梅原北明:金山一彦
笠井彦乃:上原さくら
キセ子:小沢真珠
山田順子:国分佐智子
大杉栄:宅麻伸
伊藤竹尾:渡辺えり子
神近市子:高島礼子
藤島武二:里見浩太朗